執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 36:『ガンダム』を見よう その3 「U.C.編・2」 地球連邦政府の構造腐敗から起こった、宇宙移民者冷遇の帰結として起こった「一年戦争」であったが、なまじ勝利してしまったために連邦政府は何も学ばず、地球圏には戦争の傷跡だけが長く残る事になった……という前提から始まる「戦後」の物語群がこちら。 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』…
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<<通巻35号>>『ガンダム』を見よう その2 ~個々のキャラクターの生き様に共感できるところはあっても、決して目指すべき未来世界であってはならない
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 35:『ガンダム』を見よう その2 「U.C.編・1」 さて、まずは栄えある「初代」から連なり、該当作品数も多い「U.C.」シリーズを、発表年代ではなく物語時系列順で列記してみよう。 『機動戦士ガンダム』 連邦とジオンの「一年戦争」終盤、ガンダムにアムロが乗ってからのお話となる初代。最近は『ファースト』と呼ばれる。 TV版とその再構築版である劇場版3部…
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<<通巻34号>>『ガンダム』を見よう その1 ~『ガンダム』を見始める際、視聴タイトルの選択に混乱を招く理由は大きく3つ。
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 34:『ガンダム』を見よう その1 近頃、「ガンダムって沢山あるけど、どう見ればいいの?」という質問をよく受ける。 確かに、初代以来30年、アニオタを自称するなら避けて通れない作品群である事も事実だが、個々の作品解説こそ数多いが、シンプルな視聴開始ガイドライン的なモノが無いのもこれまた事実である(★補1)。 そこで、今回より数回に分けて、これからガンダ…
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<<通巻33号>>OPとEDは見ドコロの凝縮 ~『キングゲイナー』の「どんな話なのかはさておきとにかく面白そうだ」という異様なテンションの高さ
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 33:OPとEDは見ドコロの凝縮 新作が毎期ごとにこれだけ集まる昨今、全ての作品において設定だの物語だのを調べ尽くしてから見る作品を決める、なんてのは至難の業である。ましてや、過去の名作や傑作など、到底網羅しきれないのが現実……そこで必要になるのが「センスの鉈」である。 試しにちょっと見てみよう、と思った場合、まずはドコを見ればよいのであろうか? 答え…
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<<通巻32号>>このロボットアニメを見よう1 ~富野由悠季氏の言葉に、「ロボットアニメが好き、だからロボットが出てくるアニメを作ろう……というレベルの発想で作られた作品ではダメだ」と言うのがある。
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 32:このロボットアニメを見よう1 ロボットアニメ監督の第一人者・富野由悠季氏の言葉に、「ロボットアニメが好き、だからロボットが出てくるアニメを作ろう……というレベルの発想で作られた作品ではダメだ」と言うのがある。 これは、好きという事を錦の御旗にしてしまうと、ロボット物が出来るという部分に満足してしまい、好きに伴う「恥」の部分を忘れて、ロボットの魅力の…
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<<通巻31号>> 新章・さあオタクになろう『ロボ編』 ~「大いなる力への憧れ」=「ヒーロー物」の一流派
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 31:新章・さあオタクになろう『ロボ編』 さて、前回でとりあえず、「オタク的」なスタンスを身につけるための要点を総括したところで、今回からは趣を変えて、より具体的に「生き延びる現代オタク」となるためのテキストを模索していこうと思う。 「オタクになり方なんて無い」と言うのは某マンガの名台詞(★補1)で、それはある意味真理ではあるのだが、「理屈と膏薬はドコに…
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<<通巻30号>> 総括2・「網」から「盾と矛」へ ~「好きで大事なモノ」を「取捨選択」する事が必要となってきている
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 30:総括2・「網」から「盾と矛」へ オタクはかつて「網羅」するものだった。 アニメにせよマンガにせよ、かつてのオタクは、世に存在する全ての作品に精通し、知らぬ事など無いかのように振る舞うことが最高とされてきた。 しかし現在、算出される作品数の激増によって、情報量は圧倒的に増加し、とてもではないが個人で網羅などは不可能な状況となってきている。 こうな…
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<<通巻29号>> 総括1・成功者、その二つの形 ~赤塚不二夫氏のような「天才型」と、大河原邦夫氏のような「努力型」の二つが存在している
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 29:総括1・成功者、その二つの形 ここまで、主にオタクメディアに関わる部分での「オタク的成功者」の事例を様々見てきたが、成功、つまり生き延びる秘訣というのは、なにもオタク業界の中だけに限った事ではない。 本稿の意義はそこにあり、どんな立場、地位であろうと「オタク的発想力」によって、生き残る可能性は飛躍的に高まる、という事実こそが肝なのである。 では、…
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<<通巻28号>> モンハンに引き継がれるカプコン魂5
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 28:モンハンに引き継がれるカプコン魂5 家庭用ゲーム機から携帯ゲーム、そしてパソコン用にまで幅を広げた『モンハン』シリーズにはある法則性がある。 それは、普及台数に占める有効ユーザー数(★補1)の高い物は難易度が低く、低い物は高くなるという傾向である。簡単に言うと、パソコン用→家庭用→携帯用の順に難易度が下がっていくのだ。 そして、シリーズそれぞれの…
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<<通巻27号>> モンハンに引き継がれるカプコン魂4
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 27:モンハンに引き継がれるカプコン魂4 テレビゲームでのコミニュケーションには、機械の進化もさることながら、遊ぶ人間のメンタリティにも成長が必要であった。 「ファイナルファイト」で、キャラの使い分け事に目覚めたユーザーは、『スト2』の「8キャラで6ボタン」という、かなり一気に複雑化した操作体系も受け入れ、コレをきっかけにしてゲーム市場は一時期対戦格闘物…