執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 26:モンハンに引き継がれるカプコン魂3 さて、今更言うまでもなく『モンハン』の醍醐味は複数での協力プレーにある。「テレビゲーム」という物は、とかく孤独、ストイック、引きこもりというイメージがついて回るが、実際には、マンガやテレビを凌駕する「コミュニケーション・ツール」としての機能を有しているのだ(★補1)。 ファミコン全盛期に小学生以上だった世代には今更…
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<<通巻25号>> モンハンに引き継がれるカプコン魂2
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 25:モンハンに引き継がれるカプコン魂2 さて、モンハンで商売をする(★補1)にしても、まずはゲームそのものを知らねば話にならない。 まあ、実物をやるのが一番早いのだが、ソレと併せて、『カプコン』というメーカーの「らしさ」の系譜を理解しておけばさらに理解は早まると思われる。 実を言うと、日本では、モンハンの様なタイプのゲームはヒットしない、と長年言われて…
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<<通巻24号>> モンハンに引き継がれる『カプコン』魂1
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 24:モンハンに引き継がれる『カプコン』魂1 『モンハン』とは、『カプコン』から発売されている狩猟アクションゲーム『モンスターハンター』の略称である……とは、わざわざ説明するまでもないか。(★補1) 今回からしばらく、この『カプコン』の、人物ではなく歴代作品を見ていくことで、組織における系譜の引き継ぎ例を見ていこうと思う。 ゲームメーカーが数ある中で、なぜ…
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<<通巻23号>> 餃子の王将
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 23:餃子の王将 さて、ここまで人物ばかり、それもオタク産業関連ばかり見てきたのでちょっと気分を変えて、ここらでオタク産業以外の企業・組織の例を見てみよう。 まずは、この不況下で驚くべき好成績を記録中の「餃子の王将」である(★補1)。 「王将」は、ご存じの通り安くてうまい庶民の味方的な中華料理チェーンであるのだが、その経営理念には、かなりチェーンの常識から…
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<<通巻22号>> ガンダム大仏ボトムズ仁王
執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 22:ガンダム大仏ボトムズ仁王 お台場のガンダム。 実物大の迫力は? と、興味を持って見に行ったところ、その存在感に圧倒されはしたものの、18mもある戦闘兵器としての威圧感というか、迫力の様なモノが感じられない。 以前、実物大のスコープドック(★補1)を見に行ったときには、「敵にするのは当然怖いし、乗って戦うには頼りない」というある種の恐怖感を感じたモ…
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<<通巻21号>> 天才のこだわり
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 21:天才のこだわり 何事にも例外がある。良い仕事をするためには「ハナタレ」ていないとダメ、という話にも一つだけ例外があるのだ。 それは、ある種の「天才」の存在である。 ココで言う「天才」とは、「トラワレ」たままで高水準の結果を叩き出す能力を持った人物のことで、分野の草分けや中興の祖と呼ばれる人物に多い。(★補1) 現在現役の漫…
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<<通巻20号>> こだわりも大事・解放も大事
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 20:こだわりも大事・解放も大事 さて、誤解してはいけないのは、成功するためには、ある種の強迫観念から解放される必要があるが、良い物を作るのにこだわりは必要だ、という点だ。 こだわり方と解放、本考察で言う「ハナタレ」のバランス好例として、実写映画化された『カムイ外伝』の原作者、白土三平氏について考察してみよう。 日本漫画界には、前…
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<<通巻19号>> すなわち「これでいいのだ」
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 19:すなわち「これでいいのだ」 今回のサブタイトルは、亡くなられた赤塚不二夫氏の葬儀において、氏の盟友であったタモリが贈った言葉の、締めくくりになる部分である。 トキワ荘の面々において、その解き「ハナタレ」ぶりのすさまじさで、赤塚氏の右に並ぶモノは居ないのではないだろうか? 近代日本人の「笑いのツボ」を翻ってみると、赤塚ギャグ以…
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<<通巻18号>> トキワ荘のオタク始祖
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 18:トキワ荘のオタク始祖 「トラワレ」は排他的、「ナハタレ」は友好的……という観点に、オタクが人生において成功するか否かの鍵がある……という考察を進める際にも、やはり先達の例を引き合いにだして行くのが分かりやすいと思われる。 そこで、今回は特に、この二者が混在し、それぞれがどのように人生をたどっていったかが比較的明らかな「トキワ荘…
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<<通巻17号>> 天才? 富野監督の「こだわり」方
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 17:天才? 富野監督の「こだわり」方 こだわりと解放、両者のバランス好例として、『機動戦士ガンダム』の富野由悠季氏を上げておこう。 『ガンダム』は、それまで荒唐無稽なだけだったロボットモノにリアリティを持ち込んだ作品として捉えられているが、富野氏の目的はどうもソコにあったわけではないらしい。(補1) 氏は、再三各所で「自分はロボ…