記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 16:トラワレ・ハナタレ ココまでの考察で、オタクのメンタリティ、その基礎部分の考察を進めてきた。 まだまだ、この部分についての考察には興味が尽きないが、本稿の目的は「オタクで成功すること」なので、そろそろ次のステップに進みたい。 このステップで重要なのは、オタク独自の「排他性」について考察することである。 前回までの基礎考察部…
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<<通巻15号>> 15:あの日のアカレンジャー
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 15:あの日のアカレンジャー 作品への愛着……幼児期においては、およそ誰もがなにがしかの作品に夢中になり、愛着をもって過ごしていたはずである。 それが、ある年齢になると「卒業」して行く者と、そのまま止まって「オタク的資質」を開花させていく者とに別れていくのはなぜだろう? 参考までに、著者の自分語りをさせて貰うなら……。 あれは、…
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<<通巻14号>> 14:科学考証とSF考証
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 14:科学考証とSF考証 では、そもそも「科学考証」と「SF考証」では、何がどう違うのであろうか? それを考える上で、最適なテキストブックが2つある。 柳田理科雄の「空想科学読本」シリーズと、長谷川裕一の「すごい科学で守ります!」シリーズである。 「空想科学読本」シリーズは、いまやそれなりの著名人となった柳田理科雄氏の出世作であ…
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<<通巻13号>> 13:広がるミノフスキー理論
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 13:広がるミノフスキー理論 ミノフスキー粒子。 『機動戦士ガンダム』劇中に登場する、作中科学技術体系の根幹を支える架空の素粒子である。 製作サイドとしては、宇宙空間でロボットがチャンバラをやる理由付けとして、レーダー電波を阻害する存在と考えて設定した……最初は、ただソレだけのモノであった。 しかし、ホワイトベースが飛んだとき、そ…
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<<通巻12号>> 12:飛べ、ホワイトベース!
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 12:飛べ、ホワイトベース! 『機動戦士ガンダム』。今更なにを説明する必要もない、国民的大ヒットアニメである。 だが、その黎明は実に厳しいところから始まっているのは、昨今、関係者が各方面でぽつりぽつりと語り始めているため、ご存じの向きも多いであろう。 当時、ロボットアニメとは「子供向け玩具を宣伝する」ためのコマーシャルフィルムでし…
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<<通巻11号>> 11:全肯定のススメ
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 11:全肯定のススメ さて、前回までは「源流」、すなわち「元ネタ探し」という、オタク的資質の基本中の基本について考察してきた。今回からは、これを持っているとだいぶ違う、という「ある視点」の持ち方についてお勧めしていきたい。 それは「全肯定」である。 人が何かを評価する際、多くは「ああ、○○は××だからダメだ」というように、否定のス…
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<<通巻10号>> 10:オタの源流
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 10:オタの源流 前回まで、長々とエヴァの系譜を大正時代にまで遡ったのには理由がある。 こうやって系譜をたどる事、言い換えれば『元ネタ探し』と言うのは、オタクの思考回路における基本だからなのである。 何か新しいモノを見たときに、「○○は××の系列」とか「○○は△△の発展系」だとか言うのは、オタクが、自分の感じるロマンを相対化して自…
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<<通巻9号>> 9:円谷英二の見ていた空
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 9:円谷英二の見ていた空 円谷英二。 言わずと知れた「特撮の神様」である。 明治34年生まれの円谷氏は、元々は航空機のパイロットに憧れたところが、その「オタク的人生」のスタートラインであった。 だが、努力の末に入った航空学校が不幸な事故で活動停止。技術畑に進んで、様々な玩具や商品の開発に従事する事になる。 その後、とある偶然から映…
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<<通巻8号>> 8:エヴァにも見えるウルトラの星(後編)
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 8:エヴァにも見えるウルトラの星(後編) ラミエルとプリズ魔の関係をつぶさに観察すると、ただの猿まねと、系譜を引き継いで新たに魅力あるモノとして創作することの差異が如実に見て取れる。 どちらも、ほぼ動かない屹立する結晶体である事と、その正体は不明だが明確に危険な人類の敵であることが行動から見て取れる点は同じであり、それ故に人類側が取…
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<<通巻7号>> エヴァにも見えるウルトラの星(前編)
記事提供元:北園茶房 執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺 7:エヴァにも見えるウルトラの星(前編) 安野モヨコ著・『監督不行届』(※注1)において克明に描かれているが、エヴァの監督・庵野秀明氏は、学生時代に『帰ってきたウルトラマン』(※注2)という自主制作映画を作っている。 これは、TV放映された同タイトルの物とは内容的に関連性は無い。無いのだが、庵野氏自身が演じるウルトラマンの滑稽さとは…