チョコを食べ終った僕らは空調設備の整った車内で、フカフカな、座れば腰が沈み込むようなソファーでのんびりとくつろいでいた。 不意に「ふあぁぁ」とあくびが出てしまった。 やっぱり、このソファーは眠気を誘う気がする。 まずい……段々と瞼が重くなってきた。 このまま眠ったら…。 「ご主人様?」 その声でハッとし、横を向くと、イオが顔を覗かせていた。 「ああ、ごめんね。ちょっと眠くな…
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コスモス 第四話「共有する時間」
イオを着替えさせた後、僕らはコスモスの最後尾車両まで歩いてまわった。 列車は長く、設備も多かったため意外と時間がかかった。 コスモス編成は、前から機関車、戦闘指揮所、一つ目の戦闘車両、客車、二つ目の戦闘車両、機関車という順番になっていて、二つ目の戦闘車両の主砲は後ろを向いているのが確認できた。 どうやら前の主砲は前方、後ろの主砲は後方を攻撃できるようになっているらしい。 列車…
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コスモス 第三話「人造少女」
田舎から帰った次の日、カーテンの隙間から差し込む光が顔に当たり、目が覚めた。 耳を澄ますと、外から小鳥のさえずりが聞こえ、心が澄んだような気分になる。 僕はあくびをしながら床に足をつき、ベッドを降りて、掛布団を整えた。 カーテンを開けると、窓の外には綺麗な青空と雲が幻想的に輝いていた。 こういう日の朝は、なんだか心地良く、今日一日が上手く行くような気がする。 さて、と僕はそ…
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コスモス 第二話「出逢い」
片側だけで六つの動輪がある、見たことの無いほど巨大な蒸気機関車だ。色は顔が銀色に塗装されていて、それ以外は黒かった。特徴的な煙室ドアには、プレートの代わりに二つの八角形の板が横に並んで付いていて、その下に大きなスカートがあった。 おかしいのは、機関車と炭水車の後ろだ。 車両の側面と屋根の上に戦艦であるような三連装の主砲に似たものが付いている車両が連結されているのだ。 いわゆ…
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コスモス 第一話「不思議な体験」
七月。夏休みのある日。僕は今、親戚の家の近くにある山の中へ、一人で入っていた。 夏休み初日から数日、三泊四日で僕は母さんの親戚の家に家族で遊びに来ていてた。 周りには田や畑ばかりで、隣の家に行くのにちょっと歩いたり、コンビニがなかなか無かったり、電車が三十分に一本の田舎である。 山に囲まれていて、景色はとても綺麗だ。 本当ならお盆に帰る予定だったけど都合が合わなくて、夏休みが…
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コスモス 序章「日常」
たまに、現実世界(ここ)とは別の世界があるんじゃないかと思うことがある。 目の前にあるこの世界じゃなくて、空の遥か向こうの星に、違う文明あるんじゃないか。 或いは、認識出来ていないだけで、違う次元にもう一つの世界が広がっているのではないだろうか。 最近のアニメや漫画では、よく異世界召喚や異世界転生なんてものがある。 僕が、もしも異世界に行けたら、なんてことをつい…
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お久しぶりです!
こんにちは、初めまして、お久しぶりです! 真面目に忘れ去られていそうで怖いけいむです。 動画でも言った通り、こちらの諸事情により動画の投稿期間が予想よりも長くなってしまいました、すいません(;’∀’) また忙しくなりそうなので前のような投稿ペースは難しいかもしれませんが、頑張ります。 久しぶりすぎて編集の仕方を忘れたり、パソコンでのYouTubeのアカウントが消…