正式な作品タイトルは、『帰ってきたウルトラマン_MATアロー1号発進命令』。
アニメや映画の自主制作集団『DAICON FILM』が、1983年に開催された『日本SF大会』のプロモーション活動の一環として制作した。
もちろん円谷プロの『ウルトラマン』のパロディであるが、『帰ってきたウルトラマン』というタイトルは、以前に短編で『ウルトラマン』という、やはりパロディ作品を作っており、そのウルトラマンが「帰ってきた」ので、このタイトルにしたとのこと。
怪獣や防衛隊の戦闘機などは、学生の手作りながら丹念かつ精巧に作られている一方、ウルトラマン自体は本作の監督を務めた庵野秀明がボサボサ髪の素顔のまま演じている怪作。
無許諾作品のため、『帰ってきたウノレトラマソ』などというタイトルで上映されたこともあるが、2001年に正式に円谷プロダクションの許可を得て『GAINAX』から期間限定でDVD版が発売された。現在は廃盤。
安野モヨコ作『監督不行届』において、初めて夫である庵野秀明の雄姿(?)を見た時の衝撃が描かれている。