氷河期(ひょうがき)

 地球の気候が長期間に渡って、寒冷化している期間のこと。
 一般的には、地球全体が氷に覆われたイメージを抱かれているが、科学的には北半球と南半球に氷床がある時期のことを指す。
 そして、氷河期の特に寒い時期を「氷期」、氷河期の中において暖かい時期を「間氷期」と呼び、北極圏と南極圏に氷床がある現代は、未だに氷河期の中にあって、「間氷期」とされている。
 氷河期が起こる原因については、太陽を周る地球の軌道の変化、大気中の成分の変化、大陸の移動による変化など、様々な要因の組み合わせによると考えられている。
 氷河期は生物の進化に大きく影響し、生物の種類が一気に増えた『カンブリア爆発』や、反対に『大量絶滅』を引き起こした可能性が研究者から提唱されている。
 人類においては、樹上で生活していた類人猿が、食べ物を求め暖を取るために地上に降りるキッカケになった。
 温室効果ガスによって地峡全体が暖かくなるという「地球温暖化」が、世間や政府間で大きく取り上げられているが、氷河期の周期的には間氷期の後に氷期が来るはずなので、むしろ温室効果ガスによって氷期が訪れるのが遅くなる可能性も指摘されている。
 ただし、一万年単位の話であるから、そもそも現在の「急激な温暖化」とされる現象も、一時的な可能性がある。
 また、アメリカ国防総省が2003年に作成した、「気候変動を想定した安全保障」についての報告書によると、地球全体が暖かくなるような温暖化は起こらず、北半球では平均気温が下がり、南半球において平均気温が上がることが指摘されている。
 これは、海流や気流が複雑に影響するからである。

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