JR品川駅から近い『グランドプリンスホテル新高輪』の大宴会場で開催されていた、『夏休みファミリーフェスティバル大鉄道博2010』が閉幕した。
昨年も開催されたこの催しは、宴会場の一部を使ったというようなものではなく、かなり大規模なイベント。
ホテルの入口には駅の駅名看板を模したプレートが立てられ、会場である宴会場へと続く長いスロープにはプラレールが走って来場者を迎えていた。
入口近くの特設ステージでは、西武鉄道の現役の運転士や車掌が、本物のアナウンス機器を持ち込んで安全に関するレクチャーを子供たちに行ない、手を挙げて選ばれた子供は制服を着せてもらって電車ゴッコを楽しんだ。
ステージ脇の売店では、鉄道関連の玩具や雑貨だけではなく、車掌室のドアやプレートなども販売されていて、単なる子供向けのイベントではないことが分かる。
他にも会場内には、昭和30年代の駅前広場を再現したコーナーや、鉄道写真家・広田尚敬氏の鉄道写真が展示されており、鉄道博物館の企画展にも引けを取らない充実ぶり。
そして、中央線の実景を撮影した画面での鉄道シミュレーターや、子供たちが制服を着て実際の鉄道業務を学ぶコーナー、日本各地の観光地を再現したプラレールの大きなレイアウトに、O・OJゲージとHOゲージの鉄道模型などもあり、ライトな鉄道ファンから生粋の鉄道オタクまで、広い層に楽しめる内容で、大鉄道博の名称は伊達ではなかった。
主催した各企業が、自社の宣伝などを微塵も見せずに企画運営したのが良い形になったように思える。
来年にもまた開催されることを期待したい。