1972年に、永井豪による漫画と東映動画によるアニメが、ほぼ同時に制作された巨大ロボット物の作品。
近年になって増えたと誤解されがちなメディアミックスだが、本作のように同じ基本設定を用いながら別な媒体で展開するというのは当時から珍しくなかった。
ロボットアニメとしては、主人公が直接ロボットに乗り込んで操縦する、次第に強くなっていく敵に対抗するためにパワーアップしていく、主役機が交代する等の、後のフォーマットを数多く残したエポックメイキングな作品である。また、ロボットの玩具が子供たちに広く親しまれることを示し、アニメの主力スポンサーが菓子メーカーだったところへ、玩具メーカーが入り始めるキッカケともなった。
一方、前例の無い作品だけに、制作陣の試行錯誤が主に作画に影響し、マジンガーZの彩色や形状が話数によって違ったり、全長18mの巨大感を表現しきれず、特に第一世代と呼ばれるオタクからの評判は芳しくない。
しかし、子供時代に衝撃を受けた者が多いのも事実で、子供の頃には全編を見た記憶が無くても、懐かしく思い、数々の漫画やアニメとして繰り返し創作される伝説的な作品である。