超常現象の科学的批判の第一人者にして『と学会』創設メンバー、ロリコン同人誌の評論家であり、真面目な『美少女戦士セーラームーン』研究家でもあった、志水一夫先生が今月3日に胃癌のため死去しました。享年55。
今年の『トンデモ本大賞』に姿を見せなかったのを不思議に思っていましたが、五月下旬から病院に入院されていたそうです。
遅筆・遅刻魔で有名で、時間通りに行動すると周囲の人たちが驚愕すると評判でしたが、もしかすると昨年の『トンデモ本大賞』の開催時間に間に合ったのが良くなかったのかもしれません。
そもそも遅筆の原因は、例えば文中に人物の名前があると、その正確な綴りが分からないと原稿が先に進めず、様々な資料に当たって調べつくしていたからだとも云われています。
その一方で、原稿においては読者を惹きつけるために、出典の怪しい情報をツカミにしたりと、その世俗的な姿勢が批判に晒される事もありました。
しかし私は、超常現象の批判をする際に、SF作家であり『と学会』の会長である山本弘先生の、どこか相手を馬鹿にした、時に怒りも生々しく滲ませる文章よりも、志水先生の飄々とした、読者を和ませる筆致が大好きでした。
それでいて、志水先生の述懐によれば、若気の至りで様々な人たちに論戦を張っていった熱い人でもあったようです。
その二面性を持った尊敬すべき大先輩が、こんなに早く逝ってしまったことが本当に残念でなりません。
貴方の背中を見て、ライターの道を歩んでみたかった。
黙祷。
【訃報】志水一夫:UFOに代わって、お仕置きよ!
えぇ夕べ、またうちの銀嶺氏が・・・。
「オレは今、志水先生へ猛烈に哀悼の意を表したい。どうすれば良いんだ?そうだ良い事思いついた。おまえ、志水先生を描け、セラムンコスで