『コミックマーケット78』が、東京ビッグサイトで開催された。
初日となった13日(金)だけで約17万人が来場し、最終日の15日(日)までには延べ50万人を越えるだろうと予想されている。
漫画愛好家によって数百人規模で始まったこのイベントも年々参加人数が増え、近年ではネットや、それこそ漫画やライトノベルなどの作品で興味を持ち参加する「初心者」も増加傾向にあるようだ。
入場料は無料で、会場内の配置や注意書き、参加サークルの一覧に、前回参加した人達による一コマ漫画形式のマンガレポートなどの載ったカタログ(領布価格2,000)の購入は任意であるが、自分自身が愉しむためにも、コミケが無事に最終日を迎えるためにも購入するべきだろう。
特に、エスカレーターでは歩かずに立ち止まる、カメラによる撮影は所定の場所以外では原則禁止、迷子放送などの取り扱いは無いなど、普段の生活や他のイベントとは異なるルールがあり、「お客を呼ぶイベント」ではなく「スタッフから作品の売り手と買い手、ただ観に来た人も含めて全員が参加者」だという意識を持たないと、旧来からの参加者からは白い目で見られ、アナタがトラブルを起こしてそれが中止の原因になろうものなら、すさまじい非難に晒されることになるのは確実だ。
一方、とかくパロディ作品やエロ作品が注目されがちなコミケだが、お目当てのジャンルを訪れたならば、同時にカタログに頼らずに見て回ることも勧めたい。
なにしろ、「無いジャンルは無い」と云われ、主催者である準備会も「法に触れない限り受け入れる」という姿勢であるため、「チョッ、世の中にそんなものの需要が?」と思うような意外な作品に出逢うことができるかもしれない。